いろんな人がいる その2
これに気付く方は少ないようですが、親子というのは見えないところで体と体がつながっており、対話しているものなのです。
だから、親の体調や精神状態は子供にすぐに伝わります。
夫婦ゲンカばかりしていた家庭は、子供が大きくなって精神障害を起こしやすい。
親子の「縁」という言葉のなかには、きっと体と体の見えないつながりというものも含まれているに違いありません。
こういう不思議な例があります。
高校生の子供の家庭内暴力でメチャメチャになっている家庭で、あらゆる手立てをしつくしてもダメなことがわかったとき、母親が「もういい、この子は私が産んだ子。だからこの子と地獄に一緒に行こう」と決心した瞬間、子供の暴力はピタッとやんだといいます。
これもきっと、母親が世間体も何もすべてを捨てて、本当に母と子という関係になったことを、子供がサッと感じたのです。
食卓が壊れる、鏡が割れる、壁には穴があく・・・すさまじく悲惨な状況のなかの母の「笑顔」と「無防備」が、奇跡を起こしたのです。
この例でわかるように、親と子の関係というのは、理屈ではありません。